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ラノベについての一考察

 ライトノベルは1975年創刊の「ソノラ マ文庫」、76年創刊の集英社の「コバル ト文庫」が始まりと言われている。
 漫画やアニメーションのイラストが表紙や 挿絵に描かれたティーン向けの、堅苦しくな い読み易い文庫サイズの小説として誕生した。  その後88年の富士見書房「富士見ファン タジア文庫」、角川書店「角川スニーカー文 庫」の登場で市場が確立された。その後も 「電撃文庫」、「ファミ通文庫」、「集英社 スーパーダッシュ文庫」、「MF文庫J」、 「講談社BOX」、「ガガガ文庫」、「一迅 文庫」「一迅社文庫アイリス」、「VA文庫」、 「朝日ノベルズ」、「幻狼ファンタジアノベ ルズ」が創刊されている。
 当初はライトノベルという呼び名ではなく、 90年代に入ってインターネット上でライト ノベルという名が定着した。略してラノベと も言う。
 近年、若者の活字離れが懸念される中でラ イトノベルからはミリオンセラーが続出し、 ティーンだけでなく20代から30代といっ た層にも読者を広げている。ライトノベルの 事情を簡単に紹介しよう。
 産経新聞によると、アスキー・メディアワ ークスが主催するライトノベルの新人賞「第 15回電撃大賞」に寄せられた小説の応募総 数3541本にも及んでいる。
 田中康夫氏や綿谷りささんを送り出した伝 統ある「文藝賞」でも応募は2000本程度 ですから若者の間でのライトノベル人気は一 般文芸をはるかに凌いでいます。「電撃大賞」 の受賞者は、ライトノベルレーベルの「電撃 文庫」でデビューできる。
 書店では漫画売り場の近くに置かれている。 このレーベルからは高橋弥七郎氏の「灼眼の シャナ」や時雨沢恵一氏の「キノの旅」のよ うに累計600万部という超ミリオンセラー を誇るヒットシリーズも続々と現れて出版界 をにぎわしている。
 ライトノベルは、SF、ファンタジー、学 園ラブコメ、ツンデレとあらゆるジャンルが あり、漫画ではなく活字の本を読みたい若者 層を引きつけた。
 また漫画やアニメの原作として「ゼロの使 い魔」、「とらドラ!」、「とある魔術の禁 書目録」多くの作品が2次利用されている。 原作がヒットしているので漫画やアニメ化し ても安定しておもしろく作ることができる。 これによりこれまで小説を読まなかった漫画 やアニメユーザを作品のファンに引きずり込 み、更には「原作も読んでみたい」という新 しいファンの獲得に成功している。
 ライトノベルの人気作品やこれから話題に なりそうな作品を紹介したのが宝島社ムック 本「このライトノベルがすごい!2009」 だ。ライトノベルファンや書評家に投票によ り、毎年その年のベスト作を選び発表してい る。この本を読めば、ライトノベルの流行が 一目でわかる仕組みだ。これからライトノベ ルに手を出そうという方にはガイド的な書籍 として活用できる。